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AMH(抗ミュラー管ホルモン)と呼ばれる検査をご存知でしょうか?
お肌にも年齢があるように、卵巣にも年齢があります。 卵巣の年齢は実年齢と関係なく、年齢が若くても卵巣だけは急激に年をとってしまっていることもあるのです。
AMHとは、卵巣の中にあるこれから育っていく卵胞(発育卵胞・前胞状卵胞)の顆粒膜細胞から分泌されると考えられており、卵巣機能評価の指標として注目されています。AMH値が高いと卵巣内に卵子がたくさんあると考えられ、AMH値が低いと卵子が少なくなっていると考えられます。
値が低いからといって、妊娠できないということではありません。AMH値が低い場合の対策としては、少しでも早く、卵巣の機能が今後ますます低下しないうちに、ステップアップを心がけることになります。
ARTにおいては採卵数には関係しますが、受精卵のグレードや妊娠結果との関連は弱いといわれています。つまり、卵巣機能を知ることにより、適切な排卵誘発法を決めることができます。
この検査は、採血だけの簡単な検査です。
不妊治療を受けず卵巣年齢が気になる方、とりあえず採血検査だけでもとお考えの方も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
不妊症には様々な原因があり、原因によって治療法もかわってきます。
どんな原因が妊娠の妨げになっているのか調べるために、まずは検査を受けていただきます。
検査結果が正常だから妊娠できるというわけでもありません。
不妊症は、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こりますし、原因不明不妊も多くあります。 いろいろな検査を受けていただくことによって、患者さまひとりひとりに合った治療法を選択していくことができます。
不妊原因 | 検査 | 治療 |
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①男性因子 |
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②頚管因子 |
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③卵管因子 |
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④・⑤排卵因子 |
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⑥卵子の取込み障害 |
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⑦・⑧受精障害 |
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⑨着床障害 |
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※子宮内膜症 |
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※原因不明 |
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一般的な子宮卵管造影検査では、子宮全体に過剰な圧力がかかりそれが痛みの原因となります。
一方、当院では卵管にだけ造影剤を流す子宮鏡下選択的卵管造影検査を取り入れている為痛みが軽減されます。
この検査は子宮鏡という胃カメラ等と同じような器械を子宮の入口から子宮内へ挿入し、その先端からカテーテルという管を卵管に入れて、そこからごく少量の造影剤を流すことにより卵管の通過性を検査していくものです。
この検査でポリープなども発見することができます。
検査は日帰りででき、痛いも少ないので安心して治療に望めます。
当院と他院の、検査中・検査終了30分後の痛みの比較アンケートの結果です。
当院の選択的卵管造影検査が痛みが少ないことが分かります。
月経周期に合わせて、以下のスケジュールで検査します。約1ヶ月で検査は終了します。
月経期 | ホルモン検査(下垂体ホルモン、卵胞ホルモン)テストステロン(男性ホルモン) |
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【二次検査】 TRHテスト |
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月経7日~11日目 | 子宮鏡検査、選択的卵管造影検査、経膣超音波 |
排卵期 | フーナーテスト |
黄体期 | ホルモン検査(黄体ホルモン、卵胞ホルモン)、経膣超音波 |
月経周期に無関係 | BBT(基礎体温)、クラミジア抗原・抗体検査、膣分泌物、その他感染症、甲状腺機能、AMH |
男性側 | 精液検査、ホルモン検査、視診・触診 |
不育や着床不全には様々な要因があります。まずは、不育・着床不全の原因を知りそれに対する対策・治療を行うことが大切です。
原因には大きく分けて、胎児(胚)に起因するもの 母体(子宮)に起因するもの 母体(子宮以外)に起因するものに分けられます。
原因 | 検査 | 検査の内容 | 対策と治療 |
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胎児(胚) | 絨毛検査(POC) | 流産となった胎児の胎盤の絨毛組織の染色体検査です。 | 検査で異常を認めた場合⇒PGT-Aで正常胚を選択し移植を行います 検査で異常を認めなかった場合⇒その他の不育検査を行います |
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A) | 体外受精で得られた胚の染色体数を調べる検査です。 | 正常な染色体数の胚を移植します。 | |
母体(子宮) | 子宮内マイクロバイオーム検査(EMMA) | 子宮内の菌のバランスを調べます。 | 乳酸菌等の不足があった場合、移植周期に適切な菌の補充を行います。 |
感染性慢性子宮内膜炎検査(ALICE) | 慢性子宮内膜炎の原因になる菌を調べます。 | 移植前に原因菌に効果のある抗生物質等の投薬を行います。 | |
CD138(形質細胞の表面抗原)子宮内膜炎検査 | 慢性子宮内膜炎の有無を調べます。 | 抗生物質の投与を行っていきます。 | |
母体(子宮以外) | 自己抗体・血栓症検査 | 母体血液中の抗体・凝固因子の有無を採血で検査します。 | 異常が認められた場合、内服治療やヘパリン療法を行っていきます。 |
ネオセルフ抗体検査NEW! | 微小血管の血栓を引き起こすなど、不育症の原因となる抗リン脂質抗体を調べる新しい検査です。 | 詳しくはこちらをご参照下さい。 | |
夫婦のGバンド | ご夫婦の採血を行いそれぞれの染色体を調べる検査です。 | どちらかに染色体異常があった場合、胎児の染色体異常率は上がります。積極的な妊活、もしくは体外受精を行い着床前染色体構造異常検査(PGT-SR)で正常胚の移植を行います。 |
原因 | 検査 | 検査の内容 | 対策と治療 |
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母体(子宮) | PRP療法(多血小板血漿療法) | 採血を行い、血液中の血小板を抽出して子宮内に注入することで子宮内膜が活性化され、受精卵が着床しやすくなると期待される治療法です。 | 複数回胚移植を行っても妊娠に至らなかった方が対象となります。詳しくはこちらをご参照下さい。 |
胎児(胚) | 着床前胚染色体異数性検査(PGT-A) | 体外受精で得られた胚の染色体数を調べる検査です。 | 正常な染色体数の胚を移植します。 |
母体(子宮) | 子宮鏡検査 | 子宮内にポリープ、筋腫、癒着、奇形の有無、子宮内膜炎などを経腟エコーより詳しく調べます。 | 治療(移植を含めた)を行う前にTCR(子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術)などを行い、ポリープや筋腫、癒着、奇形の治療を行います。 |
子宮内膜着床能検査(ERA) | 移植の時期(着床の窓)を調べます。 | 着床時期が遅れていたり早かったりする場合は、胚移植のタイミングを調整します。 | |
子宮内マイクロバイオーム検査(EMMA) | 子宮内の菌のバランスを調べます。 | 乳酸菌等の不足があった場合、移植周期に適切な菌の補充を行います。 | |
感染性慢性子宮内膜炎検査(ALICE) | 慢性子宮内膜炎の原因になる菌を調べます。 | 移植前に原因菌に効果のある抗生物質等の投薬を行います。 | |
CD138(形質細胞の表面抗原)子宮内膜炎検査 | 慢性子宮内膜炎の有無を調べます。 | 抗生物質の投与を行っていきます。 | |
経腟エコー | 子宮内にポリープ、筋腫、癒着、奇形の有無、子宮内膜炎、内膜の厚さなどを調べます。 | 異常を認めた場合には子宮鏡検査で詳しく調べ、TCRなどを行い、ポリープや筋腫、癒着、奇形の治療を行います。 .子宮内膜の発育不良の場合には、バイアグラ膣坐薬などを使用します。 |
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Th1/Th2比 | 採血によりヘルパーT細胞のⅠ型Ⅱ型の比を調べ、それらのバランスを調べます。 | この値が高い場合、胚を異物として攻撃する可能性が高いため、移植前に免疫抑制剤を投与していきます。 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
8:45~ 13:30 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
16:30~ 19:00 |
Χ | Χ | Χ | Χ | Χ | △ |
休診日…日曜・祝日
◎土曜…8:45~14:00
△土曜…男性不妊外来
〒662-0822
兵庫県西宮市松籟荘10-25
阪急今津線「甲東園」駅より
徒歩約3分