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Q5.来月2回目の採卵予定です。前回の採卵では顕微授精、媒性法ともに受精することができず、今回卵子活性化を勧められました。卵子活性化とはどういうことをするのでしょうか?またどのような効果が期待できるのでしょうか?
A5.受精の際には、精子からのシグナルが卵子の細胞質に伝達され、小胞体からカルシウムイオンが放出されることで卵子が活性化し、受精のプロセスが進行します(模式図)。顕微授精において受精しない、あるいは極端に受精率が低い=何らかの受精障害が疑われた場合、顕微授精後に人為的に卵子を活性化することで受精率などの改善を図ることがあります。
本論文では、顕微授精成績の悪かった重度男性不妊を対象とし、顕微授精後にカルシマイシンという試薬を使用して卵活性化を行い、臨床成績に改善がみられたかどうか調べています。カルシマイシンはカルシウムイオンの透過性を亢進する試薬です。結果は、図を見ての通り受精率・胚盤胞到達率・着床率・出生率で顕著な改善が認められています。受精障害の他にも重度の男性不妊に対しても卵子の活性化が有効であることが示唆されました。『Application of a ready-to-use calcium ionophoreincreases rates of fertilization and pregnancy in severe male factor infertility.』Thomas Ebner et al., Fertility and Sterility® Vol. 98, No. 6, December 2012
当院でもこの報告を受けてカルシマイシンの効果を検討しています。これまで顕微授精において受精率が非常に低かった症例において卵子活性化を行ったところ、受精率の著明な改善が認められました。
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